あどけない話

Internet technologies

今日の思いつき

プル(pull)型のメールというアイディアをご存知ですか?

現在のメールは、プッシュ(push)型です。メールは、送信者から受信者へプッシュされます。

逆に、メールが送信者の手元に保存され、受信者が定期的にポーリングし、存在したらプルするのがプル型です。

プル型のメールは、個人宛のブログだと思ってもいいでしょう。ポーリングする相手は、あらかじめリーダに登録しておく必要があります。ホワイトリストベースのメールだとも考えられます。

長所

プル型のメールには、いくつもの利点があります。

  • 迷惑メールがなくなります。その人からメールを受け取りたくなくなったら、ポーリングを止めればいいのです。
  • 相手が受け取ったか確実に分ります。
  • 誤送信した場合、相手がまだ取りに来ていなければ、メールを削除できます。

短所

  • 知らない人からメールを受け取れなくなります。これは、web にフォームなどを用意することで解決するのでしょう。web では、ノイズの入った数字を読ませて入力するなど、機械的な作業を防止する技術が利用できます。

課題

プル型のメールの技術的な課題は、認証です。個人宛ですから、受信者が、本当に意図した人であると確認しなければなりません。プル型のメールは、昔から提唱されていましたが、認証で行き詰まっていました。

昨日、ある人と議論したところ、OpenID を使えばいいのではとヒントを頂きました。OpenID のことをは知っていましたが、プル型のメールに結びつけて考えたことはありませんでした。。。OpenID について、詳しく調べてみようと思います。

Network Security

Email Security Conference の懇親会で、乾杯を頼まれ、そこで喋った話です。

10年前ぐらいに出版された "Network Security" という本の献辞は、暗号化されています。

SI SPY NET WORK, BIG FEDJAW IOG LINK KYXOGY

これは簡単な換字暗号で、根気さえあれば簡単に解けます。僕は本人に口頭で確認したので、答えを10年前から知っていました。。。
Radia 自身が答えをばらしているようなので書きますが、平文は以下のようになります。

To the bad guys, for making our jobs secure.

分りますか?

セキュリティに携わる人は、悪い人がいるから仕事がある。だから、悪い人に捧げるってことです。

大昔、UNIX MAGAZINE にも、答えを書かずに紹介したのですが、実際、解読した人はいたのでしょうか。。。