これはhttp2 Advent Calendar 2015の25日目の記事です。
これまで web サーバのスループットを図るには weighttp が定番でしたが、これから h2load を使いましょう。
h2load は、nghttp2と一緒に配布されているベンチマークツールです。以下のような特徴があります。
- ApacheBench を世襲したコマンドラインオプションを提供しています。
- weighttp のように、計測側のマルチコア環境を活かすことができます。
- weighttp で計測できるのは HTTP/1.1 のみでしたが、HTTP/1.1 over TLS、HTTP/2、HTTP/2 over TLS も計測できます。
対象プロトコルは以下のように切り替えます。
プロトコル | 平文 | TLS |
HTTP1.1 | h2load --h1 http:// |
h2load --h1 https:// |
HTTP2 | h2load http:// |
h2load https:// |
主要なコマンドラインオプションは以下の通りです。
たとえば、HTTP/2 over TLS を計測するには以下のようにします。
% h2load -n1000000 -c500 -m100 -t4 https://
h2loadは、辻川さんによって精力的に開発が進められているので、要望を出すと実装されるかもしれませんよ。